女性差別、障害者差別は許されない
長与町に住むアクセサリー作家でバリアフリーサークルを運営する管田(すがた)多津子さんが10月28日、長崎市に対して、タクシーに関するマナー改善、差別的行為への認識の向上に関する要望書を提出しました(写真)。管田さんから長崎市に対して要請したいという相談があり、市の担当者との調整などをさせていただきました。
管田さんは、先天性二分脊椎症という障害をもっていて、生活の中で車いすを必要としています。生活や仕事で移動するときは、タクシーを利用する場合が多く、これまでも乗車拒否をされたこともありましたが、今年7月にタクシーを利用したときの経験から、行政に対応を求めることにしました。
そのときの経験というのが、本当にひどく、ここではすべてを紹介できませんが、運転手から「あなたのせいで座席が汚れた」とお金を請求され、「乗るときからくさかったっさ」「うしろば見せてみんね」といった暴言を吐かれるなど差別的な対応をされたというもので、実際には座席を汚してもいないので(かりに粗相が事実であっても口にすべき言葉ではないと思います)、すぐにタクシー事業所に連絡したものの、運転手からとても謝罪とはとてもいえない言葉があり、心がえぐられる思いをして、深く傷つけられました。
だれもが尊厳をもって暮らせる社会となるように
今回の要請では、行政として主体的に、女性・高齢者・障害者などに関した差別行為に関する講習や車いすの利用者への合理的配慮のための講習を行うことなど7点を求めました。
私からも、「運転手の対応は女性差別、障害者差別であり、許されるものではない。だれもが尊厳をもって暮らせる社会にするための要請だと正面からとらえて取り組んでほしい」と要望しました。
対応した長崎市の担当者らからは「今回の要請を踏まえた働きかけをどういうふうに行っていくのか、まずは内部で考えていきたい」などの回答があり、後日、正式に文書で回答すると応じました。
長崎市への申し入れのあと、11月5日NHK長崎で報道がありました。

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