市営住宅の住戸改善事業、説明のとおりの進捗を

2024年11月定例会

昨年11月議会の一般質問で、市営住宅の住戸改善事業の着実な実施を求めました。

議会が始まるまえの10月中旬に、宿町第2アパートにお住まいの方から党事務所に連絡があり、事情をお聞きしました。この方は、3年前に長崎市の担当部署が行った説明会に出席していて、そこで、住戸改善事業が2021年度から始まるという話を聞いたが、「その後まったく進んでいない、なぜなのかただしてほしい」という相談でした。

担当部署に確認したところ「宿町第2アパートへの住戸改善事業は休止している状況。横尾団地のほうに集中しているところ。やりはじめてさまざまな課題がみえてきて、どうすれば進捗がはかれるのか手法の見直しを考えている」とのこと。

住戸改善の対象戸数とこの4年間の実績を調べたところ、大変なスローペースになっていることがわかりました。これは、宿町第2アパートだけの問題ではないと思い、一般質問で取り上げた次第です。

質問のやりとりで、宿町第2アパートでの説明会について、建築部長は建て替えとあわせて住戸改善をするという説明だったと釈明していますが、「令和3年度から順次実施する」と説明しながら、実際は2021年度(令和3年度)しか予算計上していません。不誠実な姿勢で、本当にひどい。もっと厳しく追及すべきだったと反省しております。

説明どおりの住戸改善をすすめるよう、引き続き、求めていきます。

以下、質問と答弁のやりとりです。(動画から文字おこししたもので、公式な議事録ではありません。)

(中西)2住宅行政について。市営住宅の長寿命化計画において、住戸改善事業として、浴槽、洗面所、台所の3点給湯をすべての住宅に整備することとしていますが、この4年間のテンポでは計画目標の達成は困難だと思われます。とくに、3年前に住民説明会が行われた宿町第二アパートの方から、「説明会から3年たつのに進んでいない。本当に工事してくれるのか」と不安の声があがっています。進捗状況と計画達成の見通しについて答弁を求めます。

(建築部長)市営住宅の個改善事業の進捗についてお答えいたします。市営住宅における住戸改善事業につきましては、浴槽は設置されているものの浴室や洗面所大所の3点給湯がない住戸約 1800を対象に令和3年度から令和22年度までに居住性の向上のための給湯設備等を整えるものです。これまでの進捗といたしましては、令和3年度から令和6年度までの4年間の整備数は186個となる見込みでございます。

 工事に際しては工事中の騒音等を考慮し入居者の皆様に一旦引っ越していただき空室となった状況で改善工事を実施しているところでございますが、仮移転の負担などの問題も生じてきたことから入居者負担の軽減をし、工事縮減を図り早く整備してほしいとの入居者の希望に沿う方法がないか検討を進めております。こうした工夫を行いながら、引き続き市営住宅の居住性の向上を図ってまいりたいと考えております。

【再質問】

(中西)次に、市営住宅の住戸改善事業についてお尋ねします。資料の掲示をお願いします。これは3年前の9月に宿町第2アパートの入居者の方に対して長崎市が配布した住戸改善改修工事のお知らせです。この下から2段落目には「住戸改善工事につきましては宿町第2アパート5棟から14棟を対象として令和3年度から順次実施する予定としております」との記載があります。この説明会はそれぞれの棟ごとに計7回にわって実施されています。令和3年度から順次実施する予定と説明されていたわけですが、実際の進捗はどうであったのか、何戸の整備をしたのかお示しください。

(建築部長)宿町第2団地の住戸改善事業につきましては、日見地区の市営住宅の集約建替え事業に伴う移転集約先の整備を先行して実施いたしております。これまで20個の整備が完了して入居者の移転が完了したところでございます。引き続き工法等の工夫を行いながら取り組んでまいりたいと考えております。

(中西)令和3年度から順次実施するという説明をされて、実際4 年度5年度6年度は何戸整備されたのですか。

(建築部長)答弁しました通り合計で20戸を整備いたしております。

(中西)年度ごとに整備をすると言っていたはずだと思うんですけれども明らかにしてください。

(建築部長)整備については令和3年度から令和4年度にかけて繰越し工事も含めまして20戸整備をいたしております。

(中西)もっと丁寧に説明していただいていいんですよ。4年度5年度6年度は、予算化されずに工事はされてないということだと思います。やはり説明会でこう実施するという風に説明を受けたら少しでも住戸改善が進んでいくと受けとるのは当たり前じゃないでしょうか。この令和3年の説明会に出席されていた入居者の方が次の年に市に問い合わせたらスタジアムシティの工事で職人さんがいないと言われ、去年再度問い合わせたら今度は予算がない、そして先月電話をしたら前向きに検討するという回答だったそうです。また、団地の別の人が問い合わせた際にはどうなるか分からないという回答だったそうです。その入居者の方はもう待てないと転居されたとのことでした。あわせて、お金がないと言いながらある棟ではエレベーターの設置工事が進んでいて、エレベーターをつけるお金があるなら部屋の改修もしてほしいとおっしゃっていました。

もうすでに3年も待っていてさらにあと何年後になるかも分からないというのはあまりにもひどいと思います。必ず来年度は住戸改善の工事のための予算を宿町第2アパートの分で上げていただきたいと思いますが、市長、団地の皆さんが納得する説明をお願いいたします。

(建築部長)ご指摘いただいたところでございますけども、あの内容については、地元の自治会の方のご説明の中でも令和3年度から随時、あの全体の建替え事業等に合わせながら、住戸改善事業を実施するということでお伝えをしたところでございます。ただ、そういったご指摘の中で、非常にそういったものが伝わっていなかったというようなところも今ご指摘をいただいていますので、今後やっぱり説明については丁寧に説明をさせていただきたいという風に思っております。また、あの今後の住戸改善事業につきましては、これまで行った実績から、ここの宿町団地に限らず、全体的な住戸改善を行わせていただいた実績からやはりあの一定、一旦転居していただいてまた戻っていただくようなその事業負担の問題であったりとか、工期をもう少し短縮する方法はないかといったような工夫につきましても現在検討進めておりますので、そういったことも踏まえまして、今後、住戸改善事業は着実に取り組んでまいりたいと考えております。

(中西)2040年が計画の目標年度とされております。1800戸これはもう計画の達成に向けて、本当に取り組んでいただきたいと思いますし、宿町第2アパートの方にはきちんと納得の行く説明をしていただきたいという風に要望しておきたいと思います。

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