核兵器禁止条約発効後、初めての平和祈念式典被爆国として核兵器禁止条約に批准・署名を

blog

8月9日、76回目の長崎原爆の日を迎えました。

今年は1月22日に、核兵器禁止条約が発効し、世界で初めて核兵器は違法とする画期的な国際条約がスタートしました。この条約のなかにもヒバクシャという言葉が登場します。

76年前、米軍が日本に核兵器を使用し、広島・長崎の被爆者はいまも放射能や被爆体験による健康被害に苦しめられています。7月26日、広島高裁は「黒い雨」訴訟の判決を行い、すべての原告に被爆者手帳の交付を国に命じました。菅首相は上告を断念することを表明しましたが、高裁が認定した放射性降下物による内部被曝を国はかたくなに認めようとしていません。上告を断念した以上、高裁判決に真摯に向き合い、長崎の被爆体験者に対しても被爆の影響を認め、速やかに被爆者として認めるべきです。

条約に批准・署名をと被爆地から強く政府に要望

田上市長は、平和祈念式典で日本政府と国会議員へ「核兵器禁止条約第1回締約国会議へのオブザーバー参加及び条約への署名・批准並びに日本国憲法の平和理念堅持」を訴え、「長崎を最後の被爆地に」の言葉に込められた意味を世界の人々と共有し、核兵器廃絶に向かおうと強く呼びかけました。

菅首相は式典のあいさつで「核兵器のない世界の実現に向けた国際社会の努力を一歩ずつ着実に進めていくことは我が国の変わらぬ使命」と述べたものも、核兵器禁止条約に今年も言及しませんでした。

首相は「この地が美しく復興を遂げたことに、私たちは改めて、乗り越えられない試練はないこと、平和の尊さを強く感じる次第であります」と述べましたが、被爆者代表の岡信子さんが「平和の誓い」で原爆が人々をどれだけ苦しめたのか訴えられたあとに、乗り越えられない試練はないなどと簡単に言っていいのかと疑問に感じました。

1日も早く日本政府が禁止条約に参加するために、力を尽くします。

(写真は、日本共産党の田村貴昭衆院議員、本村伸子衆院議員と長崎の地方議員団)

コメント

タイトルとURLをコピーしました