「平和公園スポーツ施設の再配置」問題

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長崎市は昨年11月、南北幹線道路の整備に伴う市民プールの移転先を松山陸上競技場とする方針を明らかにしました。先月下旬、この意思決定に関する行政文書の情報公開請求を行い、21日に資料を受け取りました。

決裁文書等は約140ページありますが、3つある決裁事項のうち、プールを陸上競技場に移転し、陸上練習場(400mトラック)を中部下水処理場に移転する案に決定する理由として4点挙げています。

「再検討部会及び検討委員会において、パターン4を支持肯定する意見が多く、陸上・水泳関係団体からも受け入れられている案である」と記されていますが、陸上関係団体から受け入れられているとは決して言えないのではないでしょうか。

8月28日の庁議議事録では、「松山陸上競技場の400mトラックを使っている人はあまり見たことがない。むしろ広場的に使われている印象である」との意見があったとされています。

○松山の陸上競技場 現地存続を 長崎市に関係24団体が要望(長崎新聞2022年3月17日)

トラック利用者の声を無視するもので、本当にひどいです。こんな認識で、だれからの異論もだされず、易々と方針を決めたことに強く抗議したいと思います。

中部下水処理場跡の市長部局への土地有償所管換えについて、県から補償を見込む場合とそうでない場合のそれぞれの収支がのっていますが、29億の有償所管換えが妥当なのかも疑問があります。

今回の資料をみても、「(被爆)4団体が団結し、表だって陸上競技場の存続を訴える可能性は低い」など、市民の世論が広がることを気にしているのがうかがえます。

陸上競技場の被爆建造物としての取り扱いについては、「調査するよう定めた法令等はなく、・・・工事着手前の調査は実施しない」としています。2月市議会に提出される、被爆遺構として調査を求める請願の審査を通して、市の姿勢を変えていきたいと思います。

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