検察庁法改定案の今国会成立を断念  コロナ禍のもとSNSで批判の声ひろがる

blog

賭けマージャン疑惑で辞任に追い込まれた黒川弘務東京高検検事長。安倍内閣は、1月31日に黒川氏の定年延長を閣議決定し、検察庁法では年齢に達したときをもって定年退官とすると明確に定められているにもかかわらず、「法解釈を変更した」と国会で強弁してきました。それを後付けで合法化しようと、幹部検察の定年延長を内閣の判断で可能にする検察庁法改定案が、幅広い国民の反対の声をうけて、今国会での成立が見送られることになりました。

黒川氏が安倍首相ら官邸や自民党幹部と近しい関係だったことが国会でも指摘され、報道もされています。安倍首相の「桜を見る会」の公職選挙法違反の疑惑から自らを守るために黒川氏をつぎの検事総長に据えたい-そんな検察人事まで違法を重ねて私物化していいのかとの思いから、ツイッター上では13日から15日かけて「#検察庁法改定案に抗議します」のハッシュタグをつけてのツイートが何百万回も発信されました。私もツイッターデモに参加し、抗議の声をあげました。

民主主義の底力が示された

これまで政治的な発言をされてこなかった著名なタレントやミュージシャン、漫画家のかたたちもいっしょに発信し、その後、日弁連や検察OBが次々声を上げて、反対の声が世論の圧倒的多数になる流れがつくられていきました。まさに民主主義の力が示されたと言える画期的な出来事ではなかったでしょうか。

賭博罪に問われる賭けマージャンを常習的にしていた黒川氏への処分が訓告と、なぜ内閣が行う懲戒処分でないのか、なぜ刑事責任が問われないのかと怒りの声が広がっています。

引き続き、第2第3の「黒川氏」を生み出さないために定年延長を決めた閣議決定の撤回をと声を上げていきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました