障がいのある子どもへの支援の充実を

2024年11月定例会
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9日の夜から朝にかけての冷え込みで、少しの積雪や路面凍結があり、大変でしたね。私も金曜日はしんぶん赤旗日刊紙の配達を担当していて、稲佐山のまわりのコースなので、早朝は平地だけにして、少し時間をおいて山の上の方までいこうとしましたが、まだ凍結箇所が残っていて、断念しました。ところどころ歩いて配達しましたが、凍った道を歩くのは疲れました(^0^;)

さて、11月市議会の一般質問の紹介ですが、今回は、障がい福祉の充実にかかわって放課後等デイサービス事業所の方から寄せられた声をもとに、第3期基本計画にそった市の取り組みを要望した内容についてです。

障害福祉の報酬改定は3年ごとで、今年度が改定がありました。まえの2021年(R3年)度の改定では、職員配置の加算が厳しくされたり、ほかの障害福祉サービスとくらべて黒字幅が大きいからと基本報酬がマイナス改定となったりした影響もあり、長崎市でも10ちかくの事業所が閉所に追い込まれています。

今回の報酬改定では、支援計画の策定についても大きな見直しがあり、放デイの事業所や利用者・保護者から、寄せられた声を取り上げました。長崎市の担当部署には、事業所や市民に対してより親身な対応をしてほしいと思いますし、今回の答弁を踏まえて、今後の取り組みをしっかりフォローしていきたいと思います。

以下、質疑のやりとりです。(動画から文字おこししたもので、公式な議事録ではありません。)

(中西)つぎに、3障害のある子どもに対する支援の充実について質問します。放課後等デイサービスは、学校へ通う障害をもつこどもたちに仲間とともに生活や遊びを通して豊かな放課後や休日を保障する事業です。ある放課後等デイサービス事業所に見学に伺った際、こんな声がだされました。「今年の集団指導は、市役所のサイトから資料をとりだして読む、質問はメールでというものだった」、「報酬の改定で、計画のつくりかたも変わっていて、なにがわからないかすらわからないので、何を質問すればいいのか困っている」などです。市に対して、もう少し丁寧な情報提供や気軽な意見交換を期待されていると感じました。そこで、お尋ねします。この分野について、長崎市は地域における療育支援体制の充実に努めるとの立場だと思いますが、障害児通所支援の1つである、放課後等デイサービスの重要性を、どのように認識されているのか、お示しください。

(福祉部長)次に3障害のある子どもに対する支援の充実の括弧1放課後等デイサービスの重要性についてお答えいたします。

 令和6年3月に策定しました第7期障害福祉計画第3期障害時福祉計画において放課後等デイサービスに関する方針などを掲げており、当該サービスは修学している障害児に対し、放課後や夏休み等に学校や家庭とは異なる場所で個々の特性に合わせ生活能力の向上のための必要な訓練や社会との交流の促進、保護者支援などを行うもので発達障害児等の健全な成長に欠かせないサービスとなっております。

 放課後等デイサービスは、令和6年4月時点で市内の事業所数は103箇所利用者数は1813人で事業所、利用者ともに年々増えております。このような中、事業所によって支援内容に差があることや医療的ケア児や重症心身障害児などを受け入れることができる事業所が少ないことも課題としてあげられております。

 今後も、発達障害児等が身近な地域で適切な支援を受けられるよう事業所の確保に努めるとともに、障害の特性や個々のニーズに応じた質の高いサービスを提供していくために事業所に対して必要な研修や指導、情報提供を行うなど障害児の支援体制の充実に努めてまいります。

【再質問】

(中西)次に、放課後等デイサービスの重要性について、再質問をさせていただきます。答弁にもありましたが、今年3月に長崎市が策定した第3期障害児基本計画では事業所に対して必要な研修や指導、情報提供を行うとしています。また、今年7月に子ども家庭庁が策定した放課後等デイサービスのガイドラインでも、関係機関との連携という中で最初に挙げられている関係機関が市町村の障害福祉部局です。集団指導のあり方、そして事業所からの受給者証に関する問い合わせや様々な相談に対する対応の仕方、中にはやはり改善するところがあるのではないかと思いますが、福祉部長いかがでしょうか

(福祉部長)様々な問い合わせについて、その都度、障害福祉課の職員が対応しているところでございますけども、まず集団指導のあり方、これにつきましては、年に1度障害サービス等の質の確保、自立支援給付等の適正化を図るため事業者やその従事者に対し、サービスの取り扱い費用の請求等に関する事項について集団指導を実施しておるところでございますけども、事業所に対して分かりやすく伝えるための資料作成の工夫等を行うなど検討を進めてまいりたいと考えております。

(中西)今年度は障害福祉サービスの報酬改定があり、変わっているところがたくさんありました。その改定がある直前の年度の集団指導で、ただ資料を読んでおいてくださいというのはちょっとありえないという風に思います。障害福祉課の職員さんもおそらく当然この形では不十分だなと感じられていたはずです。障害福祉課というのは大変忙しい職場でブラックな働き方になっていないか危惧しているところです。職員さんたちは事業所への情報提供や助言、指導をもっと丁寧にやりたいと思っているのに、それが難しい、できないほどの組織体制になっていないかの検討や体制の強化が必要ではないかなと思うんですけれども、部長いかがでしょうか。

(福祉部長)まず組織体制については、前年度に我々も必要な業務量等を人事当局に要求しているところでございます。専門職の配置と確保いただいているところもございます。それに加えて今回のその報酬改定3年毎の報酬改定の見直しについては、先ほど議員がおっしゃったようにメール等で報酬改定の内容の概要をお知らせしたところでございますけど、不明な点がある場合は電話やホームページ上で簡単にできる質問フォームにて受付けてそのつど事業所に回答したところでございます。その他障害のサービスは様々サービスがございまして非常に複雑でございますので、加算届けでの様式とかそういったのも一部様式の負担軽減のため見直しが行われておりますので、そういう事業所からの声があるのであれば我々も分かりやすい資料の作成等と説明に努めたいという風に考えております。

(中西)はい、お願いをしておきたいと思います。今回、今年度からの報酬改定の中には、事業者団体の要望も踏まえて改善された配置の加算の定義とかも変わってる部分もあるので、やはりあのそういう報酬改定が事業者にとっていい面がきちんと事業者の運営の中で申請してもらうと。加算を取るための書類作成が大変でそのための時間が取れず諦めているという声も聞くので是非取れるはずの加算をきちんと取ってもらうという支援を求めておきたいと思います

 また、障害のある子どもさんを持つ保護者の方からも様々な声がせられています。1つは放課後等デイサービスがまず何をするところなのかわからない、いくつか事業所があるのは分かったけれどもどういうそれぞれ特色を持っているのか情報がなくて子どもにあう事業所を見つけるのが本当に大変だったということでした。この第3次計画でも障害児やその保護者が適切に事業者を選択できるように事業所に関する情報を提供するとありますけれども、具体的にはどういったことをされるおつもりなのかお尋ねいたします。

(福祉部長)放課等デイサービスにつきましては、令和3年度には市内に78箇所だったのが令和6年度今年度は103箇所ということで、非常に増えておりますので、議員ご指摘の通りそういった放課後等デイサービスの情報を保護者に知らせるというのは非常に重要なことであると考えております。そういう中では、事業所の一覧をホームページに掲載しておりましてホームページの中で当該事業所から同意が得られれば事業所のホームページにそのまま飛ぶようにアドレスを掲載しておるというところでございます。

 その他、保護者が利用するにはまず保護者はデイサービスに直接行くのではなくて相談事業所を通じてというのもありますので、相談事業所にもその放課後等デイサービスの情報提供を行っております。今後も、保護者や関係機関の皆様に情報を分かりやすく伝える工夫をしてまいりたいと考えております。

(中西)今年度の報酬改定で事業所としても支援プログラムの作成公開ということで、来年度までにしなかったら基本報酬が 15%減るということがあるのでそういう事業者が作っているそれぞれのあの特色の支援プログラムというものをやっぱり一覧にして、イーカオ等の市の子育てサイトでも紹介するということを是非していただきたいという風に要望しておきます。

 それから相談支援員さんを見つけるのも大変だと聞いています。研修を委託している長崎県に対して定員の枠を増やす、あるいは回数を増やせないか長崎市からも是非要望をしていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

(福祉部長)議員ご指摘の通り、障害のいろんなサービスの利用者の急増によりまして、支援事業所の計画作成を断る場合もあるという風にお聞きしております。県が相談支援の研修をやっておりますので、長崎県にも要望を行ってまいりたいと考えております。またあわせて、相談支援事業所数を増やすための環境整備を進めてまいりたいと考えております。

(中西)先日全国のニュースで重度の呼吸障害があり定期的な吸引が必要な子どもを自宅に放置したまま外出して死亡させたという報道がありました。どういう経緯でこういう悲しい結果に至ったのか詳細は分かりませんが、介護する家族への支援が非常に重要だと感じたところです。本市でも重い障害のある子どもさんを介護している保護者はたくさんおられるかと思います。そういう保護者への支援はどのようにされているでしょうか。

(福祉部長)重度に障害のある重度障害児をおもちのご家族の支援といたしましては、先ほどからあっております放課後等デイサービスこれも数は少ないですけどそういったところのサービスもございます。その他、当該障害児の心身の状況ご家族の状況等を勘案してレスパイトにも配慮した利用日数等を決定しているというところでございます。また、必要に応じて短期入所や移動支援等のサービスも行っておりまして、医療的ケア児に対応できる短期入所施設を今年度指定しているというところでございます。今後も、関係機関と連携しながら重度の障害のある児童の家族への支援に努めてまいりたいと考えております。

(中西)第3期計画でも重度障害への支援体制の整備が課題という風に明記されております。今年度から在宅の医療的ケア児の看護や介護を行う家族の負担軽減を図るため訪問看護師派遣にかかる費用を助成する医療的ケア事レスパイト事業が予算化されています。

 私たちも、長崎市においても実施してほしいと要望をしてきましたので、やっと始まるという風に思っていたのですけれども、どうも事業が進んでいないようです。未実施の理由と事業開始の目処は立っているのかお尋ねいたします

(福祉部長)今年度6年度の予算で、医療的ケア児レスパイト事業を実施するということで、予算を組んでおります。その中身としては、訪問看護師さんが自宅に訪問してご家族が出かける時に訪問看護するというようなことでご家族のレスパイトに役立つものだという風に考えております。これについては、早急に事業を実施したいと考えておりますけども 、関係訪問看護事業所との調整あるいは内部でのいろんな調整に手間取りまして、大変申し訳ございません。速やかに実施できるよう進めてまいりたいという風に考えております。

(中西)もう今年度もあと何ヶ月かになっていますので、早く重い障がいの子どもさんを介護されている方へのレスパイト事業を実現していただきたいと要望しておきたいと思います。

 障害のある子どもたちが平日の朝から昼間に過ごす学校と放課後等デイサービス事業所との連携も子どもの支援を行う上で非常に重要だと思います。

 ある保護者の方からは先生と子どもの相性が合わないと不登校になった時もあり、言葉は良くないけれど先生に当たり外れがある、相談支援員さんや放デイの指導員さんと一緒に学校や先生に要望を伝えても何も変わらなかったということを聞きました。大半の先生がこういうことではないという風に思うのですけれども、是非、教育長に置かれては中にはこういう実態があるということを認識していただいて改善の努力を要望しておきたいという風に思います。

●特別支援教育支援員の増員(要望)

 特別支援教育の支援の増員について質問をしようと思うんですけども、時間がないので要望にしておきたいという風に思います。特別支援学級の先生にお話を伺いましたが、やはりあの毎年実態調査を一生懸命書くけれども増やしてもらえない、今の人数では本当に大変どう実態調書を書けば増やしてもらえるのだろうか、そういう同じ悩みの学校は多いと思うと言われていました。特別支援学級の先生がこういう悩みをしなくていいように支援員のさらなる増員を求めておきます。

 また、教育委員会に聞いたところ実態調査を積み上げていくと必要な支援員の数は300人から400人にのぼるということでした。現状の150人では学校からの要望の半分以下しか答えきれていません。特別支援教育支援員については、地方財政措置がなされ文科省によると公立小中校の1校につきほぼ2名配置できるよう交付税措置がなされています。

 こういう点からもニーズに即した配置が必要だし、それは可能だという風に思いますので、来年度に向けてもさらなる増員の努力をお願いしておきたいと思います。

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